元SMAPの香取慎吾さんの個展が今秋なんとあのルーブル美術館で
開催されることが先月発表になりましたね!
ルーブル美術館に展示されているような作品は超著名な画家ばかりだと
思っていたので正直とても驚きました。
それと同時に、国民的スターの香取慎吾さんとはいえ海外では画家としては
恐らく無名のアーティストでもルーブル美術館で展示する事はどの位
ハードルが高いのか気になり調べてみました。
ルーブル美術館 個展開催詳細
<出典:香取慎吾公式instagramより>
個展タイトル:「NAKAMA des ARTS」
会期:2018年9月19日~10月3日
展示場所:ルーブル美術館 シャルル5世ホール(ショッピングアーケード「カルーゼル・デュ・ルーヴル」内)
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どんな絵を描く?過去の展示実績は?
こちらは東京パラリンピックに向けて描いた作品「I Enjoy」。
日本財団パラリンピックサポートセンターの応援を務めることになっていた
2015年11月に日本財団ビル4階エントランスに書かれた壁画。
縦2.6メートル、横6.1メートルの大きな壁画で、視聴覚障害者の方も
手で触れて楽しめるように特殊な塗料を使ったそう。
富士山や桜で日本らしさを出しつつもとても明るく元気を
もらえそうな明るいオーラのある絵ですね。
ちなみにこの絵には「愛」という文字が隠されているのですが
どこにあるかわかりますか?
答えは右下の青と赤の丸い顔の上!
いたずらっ子そうな香取慎吾さんらしい演出ですね☆
<出典:eizo-ichikawa.comより>
こちらは2017年、カルティエの「タンク」誕生100周年を記念した
期間限定ギャラリー(カルティエ六本木ヒルズ店にて)に向けて
制作された「時間が足りない:need more time」。
時計のモチーフが随所に散りばめられ、クラシカルなカルティエの
タンクをポップに仕上げた面白い作品ですね。
<出典:miyabiki.comより>
一方、こちらは時々香取慎吾さんの絵に登場する黒いうさぎの絵。
いずれにしろ、ビビッドな色使いのポップな絵が多そうですね。
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個展開催の真相は?
<出典:tvlife.comより>
よくよく調べてみると、今回の個展は日仏友好160周年を記念して
7月にパリで開幕する芸術展『ジャポニスム 2018:響きあう魂』の
公式企画の一部として開催されることになったよう。
「ジャポニスム2018」の事務局を務める国際交流基金の安藤裕康理事長は、
歌手や俳優活動だけにとどまらないアーティストとしての香取慎吾さんの
才能や情報発信力の強さが日本文化、芸術の祭典である「ジャポニスム2018」の
広報大使にふさわしいと任命し、さらには多様な日本文化の魅力を紹介する
公式企画として今回の展覧会を実施するに至ったと言及しています。
香取さんのなにものにもとらわれない自由な作風、突破力を伴う作品をフランスの皆様にお楽しみいただくとともに、香取さんの広報大使としてのご活躍を期待しています
引用:安藤裕康理事長
2018年7月から2019年2月までの開催期間中、日仏間で様々な広報活動に
取り組む予定だそうです。
そして個展が開催される場所、シャルル5世ホールとはルーブル美術館に
隣接するショッピングモール内にあり、ルーブル美術館への入館料
を払うことなく気軽に無料で観覧できる貸スペースだそうです。
過去の展示作品を検索しても日本の大手生命保険会社主催の子供絵画
コンクールなどが行われていたようなので、ルーブル美術館から
実力を認められてお声がかかって、という経緯ではなさそうですね。
<シャルル5世ホール>
いわゆるモナリザなどが展示されているルーブル美術館内での展示とは
だいぶ雰囲気が違うのかなとは思います。
とはいえ、美術館へ向かう多くの方が通る場所らしいので逆にいえば
彼の絵を目的としてなくても必然的に様々な方の目に留まる場所ですし、
香取慎吾さんにとっても大変喜ばしいことと思います。
アートにゴールはないと思い続け、描き続けているぼくですが、
目指すゴールと言ってもおかしくないルーブル美術館でスタートできることに、
ぼくのアート脳が爆発しています。たくさんの人にぼくを感じてもらいたいです
引用:香取慎吾さん
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アート業界での評判
<「イソゲマダマニアウ」:引用 香取慎吾さんInstagramより>
今回のルーブルでの個展に関してはファンの方々や一般的なメディアからは
もちろん喜びの声が多くあがっています。
一方、アート業界の方はTwitterなどで、今回の個展開催に批判の声も
見受けられるようです。
芸能人だって、作りたいという欲求に突き動かされて制作することはあるだろう。ただ、その純粋かもしれぬ動機が、身の丈に合わぬ「権威」(有名美術館とか)と併走しようとすることが滑稽に見えるのよ。まぁ、本人は多分権威なんて求めてやしないのでしょう。周りが派手なイベントをしたいのだろう。
— 内藤美和 (@NAITOMiwa) May 28, 2018
ルーヴルの衝撃はちょっとこたえるな。これまで作家や批評家や美術史家が積み上げてきたものが全て無意味と認定されたような。
— ART DIVER 細川英一 (@eiichiHosokawa) May 28, 2018
確かに今回は「ルーブル美術館」というところに注目されているので
貸しスペースということや企画展のうちの一つ、という情報がないと
名前だけで売っている素人画家なのに!と思われてしまうのも
わからなくはありません。
しかし、以前から香取慎吾さんの才能を認めてくださっている方も
います。
絵描きになったら世界的に有名な画家になる
<引用:世界的な前衛芸術家の草間彌生さん>
普通のアーティストなら、生活と創造の一体化を図ろうと、
まず頭で考えてしまうんだけど、香取さんは体が先に動いて、
作ってしまってる。こんなに無秩序で暴力的で、この狂気はどこからくるんだろう?
やっぱり香取さんが今まで体で表現をしてこられたことが、
この絵にも表れているんでしょうね
<引用:芸術新潮 2018年3月号に掲載された香取慎吾さんと横尾忠則さんの対談>
まとめ
<出典:YamaさんTwitterより>
今回は貸しスペースでの無料観覧エリアにて展示ということなので
当初私が思っていたような、ルーブル美術館の有名な絵画と同じように
という訳ではないことはわかりました。
ただ、ご本人や事務所がお金を積んで今回の個展に至ったのではなく
彼の才能と情報発信力をかわれて広報大使という任務を務めつつの
個展開催ということなのでやはり大変名誉な事だと思います。
今回の個展は香取慎吾さんの作品が世界中から訪れる
絵画愛好家達の目にとまる絶好のチャンスです。
どんな作品が展示されるか楽しみにしています。
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